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2008ベトナム診療記~その1

1年ぶりに降り立ったタンソンニャット国際空港は日本の梅雨を思わせる小雨にぬれて涼しく感じた。5回目となるが、しかめっ面をした係官がいる入国審査は緊張する。入国カードの不備なのか個人に問題があるのか分からないが、客の中には係官にパスポートをほうり返され(私にはそう見える)て、途方にくれている人もいる。こちらに落ち度はないつもりであるが、不安になる。
空港を出ると、そこはいつもの喧騒である。ホテルへ向かう車の前、横、斜めからバイクがおしよせてくる。バイクの隙間をぬって自転車が走り、人が歩く。昨年の12月からバイクのヘルメット着用が義務付けられたとのことで、ほぼ全員がヘルメットをかぶっているが、ヘルメットとは名ばかりのしろものが結構多い。道路は掘り起こされ、穴があいたまま、古いビルは解体され、乱雑に新しいビルが建設中である。歩道は車の駐車場と化し、人が道路に押し出され、バイク、車のクラクションが絶え間なく鳴っている。秩序、静寂とは無縁の場所である。毎回、空港からホテルまでのこの光景で、ベトナムに居るという実感がつよくなる。
今回の活動場所は1日目がホーチミンからバスで2時間、舟(いかだにエンジンをつけたような乗り物)で数分川をのぼった田舎の小学校である。船着場からみんなで診療器具、器材をかかえ、歩いて学校に向かう。のどかな田園風景にたたずむ学校は白い壁がまぶしいなかなかりっぱな建物だ。子どもと親たちがすでに校庭で待っている。教室を借りて診療準備にとりかかったが、3台の携行エンジンの一台がヒューズがとんで使えない。ヒューズの交換をしたがまたとんでしまった。故障の原因は分からずじまいで、結局一台は使えないことになった。問題がもうひとつ。使える水は雨水と川からひいた水だけでとのこと。米をといでいる姿を見かけたが、貯めた雨水で米を洗って、炊いているのだ。寄生虫がいないことを祈るだけである。40分近く時間をロスしての診療開始。予定の患者数は190名。田舎では歯科医院は近くになく、受診できる経済力がない家庭がほとんどである。歯磨き習慣もないようだ。口の中は多数歯が虫歯で歯垢がたっぷりついている。
子どもたちは先生の指示によく従う。町の無法状態からすると学校は非常に規律がとれている。6歳くらいの子どもであれば、抜いたほうがいいよと言うと大抵は素直にうなずいてくれるが、嫌がる子は抜歯しないように心がけている。歯科治療に対して恐怖心をもたれると子ども自身に対してもよくないと思っている。情報が氾濫している日本と違ってベトナムの子ども達は体験することで学習するからだ。(続く)

ベトナム2.jpg

日時:10 14, 2008 PM 03:32
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